iPS心筋球、重症心不全10人への移植で安全性確認(出典:yomiDr.)
読売新聞社が運営するyomiDr.(ヨミドクター)が2026年8月31日に報じたところによると、慶応大学発の新興企業「ハートシード」は、iPS細胞由来の心筋球を重症心不全患者10人へ移植した治験において重篤な副作用がなく、心機能の改善傾向を確認したとして、年内にも厚生労働省へ製造販売の承認申請を行う方針を発表しました。
心不全は在宅療養者において再入院率が最も高い疾患群の一つであり、訪問看護ステーションの現場でも入退院を繰り返しながらADLが段階的に低下する患者への対応は大きな課題となっています。今回の再生医療が実用化されれば、心機能そのものの改善によって心原性呼吸困難や浮腫が軽減され、緊急搬送や頻回な入院が抑制される可能性があります。また、他家細胞を用いることで治療の普及コストが抑えられる点は、将来的な在宅療養移行の観点からも注目されます。一方で実用化後は、免疫抑制剤管理や感染症予防、遠隔モニタリングを活用した体重・心不全兆候の早期把握、多職種連携によるACPの共有など、先進医療を地域で支える体制整備が求められてくると考えられます。
あす看マッチ編集部としては、本技術の承認・普及が進むにつれて、移植後の在宅フォローアップを担う訪問看護の役割がさらに重要性を増す可能性があると見ており、今後の審査動向を引き続き注視していきます。
出典:yomiDr.(https://www.yomiuri.co.jp/yomidr/article/20260831-GYT1T00026/?catname=news-kaisetsu_news)
執筆者: あす看マッチ編集部
在宅医療経験者および診療情報管理士資格保有スタッフが在籍する編集チームが制作しています。