緩和的鎮静(かんわてきしんせい)

緩和的鎮静とは、がん終末期などにおいて、耐えがたい苦痛や症状が他の治療やケアでは十分に緩和できない場合に、意識レベルを下げることで苦痛を和らげる医療行為です。在宅医療・緩和ケアの場面でも、患者の尊厳と安楽を最優先に考えて慎重に行われます。

実施にあたっては、症状の重篤性や不可逆性を十分に評価し、本人の意思やACP、家族との合意を重視します。医師が適切な薬剤と深さを判断し、訪問看護師が状態観察を行いながら多職種で支えます。緩和的鎮静は、生命を短縮することを目的とせず、最期まで苦痛の少ない時間を過ごすための重要な緩和ケアの一つです。