希死念慮(きしねんりょ)
希死念慮とは、「死にたい」「消えてしまいたい」「生きていても意味がない」など、自らの死を望む考えや気持ちを指します。実際に自殺を計画していない場合も含まれますが、自殺企図や自殺行動につながる可能性があるため、注意深い評価と支援が必要です。うつ病をはじめとする精神疾患、慢性的な身体疾患、強いストレス、孤立、喪失体験などが背景となることがあります。
在宅医療の観点では、訪問看護師や医師が利用者との対話を通じて希死念慮の有無や程度を確認し、精神状態や生活状況を総合的に評価します。希死念慮が認められた場合は、主治医や精神科医療機関、多職種と連携しながら安全確保と継続的な支援を行います。希死念慮への早期対応は、自殺予防だけでなく、利用者の苦痛軽減と在宅療養の継続を支える重要な取り組みです。