向精神薬(こうせいしんやく)
向精神薬とは、中枢神経に作用して精神状態や感情、行動に影響を与える薬剤の総称です。抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、気分安定薬などが含まれ、統合失調症、うつ病、不安障害、不眠症、双極症などの治療に広く用いられています。
在宅医療の観点では、精神症状の安定化や生活機能の維持を目的として使用されますが、高齢者では眠気、ふらつき、転倒、せん妄、認知機能低下などの副作用に注意が必要です。訪問看護師や医師、薬剤師は、服薬状況や症状の変化、副作用の有無を継続的に観察し、必要に応じて薬剤調整を行います。向精神薬を適切に管理することで、精神的な安定を保ちながら安全な在宅療養を継続し、QOLの向上につなげることができます。