陰性症状(いんせいしょうじょう)
陰性症状とは、統合失調症などの精神疾患において、本来あるべき感情や意欲、社会性などの機能が低下または失われる状態を指します。代表的な症状には、意欲の低下、自発性の減少、感情表現の乏しさ、会話量の減少、興味や関心の喪失、社会的引きこもりなどがあります。陽性症状のように目立ちにくいため、周囲から怠けていると誤解されることも少なくありません。
在宅医療の観点では、陰性症状によって服薬管理や身の回りのことが困難になり、社会的孤立や生活機能の低下につながる場合があります。訪問看護師や医師は、生活状況や活動量、対人交流の状況を継続的に評価し、無理のない目標設定や生活支援を行います。また、家族への理解促進や社会資源の活用を支援することも重要です。陰性症状への継続的な支援は、利用者の自立支援と在宅生活の維持、QOLの向上につながります。