経済的虐待(けいざいてきぎゃくたい)
経済的虐待とは、高齢者や障害者などの財産や収入を本人の意思に反して使用したり、不当に管理したりすることで、経済的な不利益を与える行為を指します。高齢者虐待防止法や障害者虐待防止法における虐待の一類型であり、年金や預貯金の無断使用、生活に必要な金銭を渡さない行為、本人名義の財産を不正に処分する行為などが含まれます。
在宅医療の観点では、経済的虐待は医療や介護サービスの利用中断、生活環境の悪化、栄養状態の低下などにつながる可能性があります。訪問看護師や医師、ケアマネジャーなどは、生活状況と収入状況の不均衡、不自然な金銭管理、必要な医療や介護を受けられていない状況などに注意を払いながら支援を行います。虐待が疑われる場合には、地域包括支援センターや市町村、関係機関と連携し、本人の権利擁護と安全確保を図ります。経済的虐待の早期発見と介入は、利用者の生活基盤を守り、安心して在宅療養を継続するために重要です。