WRAP(だぶりゅあーるえーぴー)
WRAP(Wellness Recovery Action Plan:元気回復行動プラン)とは、精神的な不調や再発を予防し、自分らしい生活を維持するために、本人が主体となって作成するセルフマネジメントツールです。アメリカのMary Ellen Copelandによって考案され、精神保健分野を中心に広く活用されています。利用者自身が「元気でいるために必要なこと」や「調子が悪くなったときの対処法」を整理し、回復を支えることを目的としています。
在宅医療の観点では、WRAPを活用することで、利用者が自ら早期警告サインやストレス要因を把握し、症状悪化時の対応方法を事前に準備することができます。内容には、日常の健康管理プラン、引き金(トリガー)への対処法、早期警告サインへの対応、危機時の希望する支援内容などが含まれます。訪問看護師や医師、精神保健福祉士などは、利用者の自己決定を尊重しながらWRAPの作成や活用を支援します。WRAPは、精神疾患の再発予防とリカバリーの促進を支え、主体的な地域生活の継続につながる重要な支援方法です。