セルフスティグマ(せるふすてぃぐま)
セルフスティグマとは、精神疾患や障害に対する社会の偏見や差別的な考え方を本人が内面化し、自分自身を否定的に評価してしまう状態を指します。「自分は価値のない人間だ」「病気だから何もできない」「周囲に迷惑をかける存在だ」などの考えを抱くことで、自尊感情や自己効力感が低下し、回復や社会参加の妨げとなることがあります。
在宅医療の観点では、セルフスティグマは治療の継続や社会復帰、対人関係の構築に大きな影響を与えるため、精神症状だけでなく本人の思いや自己評価にも目を向けた支援が重要です。訪問看護師や医師、公認心理師、精神保健福祉士などは、本人の強みや成功体験に着目しながら自己肯定感の回復を支援します。また、心理教育やピアサポート、WRAPの活用などを通じて、自分らしい生き方やリカバリーを支援します。セルフスティグマの軽減は、主体的な治療参加と地域生活の継続、QOLの向上につながる重要な取り組みです。