セルフネグレクト(せるふねぐれくと)
セルフネグレクトとは、自らの健康や安全、生活環境の維持に必要な行為を十分に行わず、その結果として心身の健康や生活に重大な支障をきたしている状態を指します。入浴や食事、服薬、受診、住環境の整備などが適切に行われず、ゴミ屋敷化や栄養状態の悪化、病状の重症化につながることがあります。高齢者だけでなく、精神疾患や認知症、社会的孤立を抱える人にもみられます。
在宅医療の観点では、セルフネグレクトは健康状態の悪化や孤立死のリスクを高めるため、早期発見と継続的な支援が重要です。訪問看護師や医師、ケアマネジャー、地域包括支援センター、精神保健福祉士などが連携し、生活状況や支援拒否の背景を評価します。また、本人の意思を尊重しながら信頼関係を構築し、必要な医療・介護・福祉サービスにつなげていきます。セルフネグレクトへの支援は、単なる生活援助ではなく、その人らしい生活を支え、地域での安全な暮らしを継続するための重要な取り組みです。