悪性症候群(あくせいしょうこうぐん)

悪性症候群(Neuroleptic Malignant Syndrome:NMS)とは、主に抗精神病薬の使用に関連して発症する重篤な薬剤性副作用で、高熱、筋強剛(筋肉の強いこわばり)、意識障害、自律神経症状を特徴とする緊急性の高い病態です。適切な対応が遅れると生命に関わることがあります。 在宅医療の観点では、抗精神病薬を服用している利用者において、突然の発熱や筋肉の硬直、発汗、血圧変動、意識レベルの低下などがみられた場合に悪性症候群を疑うことが重要です。訪問看護師や医師は症状を早期に察知し、原因薬剤の中止や速やかな救急受診につなげます。悪性症候群はまれではあるものの重篤化しやすいため、薬剤管理と継続的な状態観察が在宅療養の安全確保において重要となります。