表出感情(ひょうしゅつかんじょう)
表出感情(Expressed Emotion:EE)とは、家族や周囲の人が患者に対して示す感情的な態度や関わり方を指します。特に、批判的な発言、敵意、過度な干渉や心配などが強い状態を「高EE」と呼び、統合失調症などの精神疾患では再発リスクを高める要因として知られています。一方、本人を尊重し、適度な距離感で支える関わりは再発予防につながるとされています。
在宅医療の観点では、利用者本人だけでなく家族の心理状態や関わり方を評価することが重要です。訪問看護師や医師は、家族が抱える不安や負担感を把握し、疾患への理解を深めるための教育や相談支援を行います。また、家族が過度な責任感やストレスを抱え込まないよう支援することで、安定した療養環境の維持につなげます。表出感情への適切な支援は、精神症状の再発予防と利用者・家族双方のQOL向上に重要な役割を果たします。