解離(かいり)

解離とは、強いストレスや精神的な苦痛、トラウマなどに対する防衛反応として、意識・記憶・感情・身体感覚・自己認識の統合が一時的または持続的に失われる状態を指します。自分が自分でないように感じる離人感、自分の周囲が現実ではないように感じる現実感消失、記憶の一部が抜け落ちる解離性健忘など、さまざまな症状がみられます。 在宅医療の観点では、解離症状はトラウマ体験や精神疾患と関連していることが多く、利用者の安全確保と精神状態の継続的な観察が重要となります。訪問看護師や医師、公認心理師などは、症状の出現状況や誘因を把握しながら、安心できる環境づくりと心理的支援を行います。また、解離による記憶障害や現実感の低下が日常生活に影響を及ぼす場合には、多職種で連携しながら生活支援や再発予防に取り組みます。解離への支援では、本人の体験を否定せず理解し、信頼関係を基盤とした継続的な関わりが重要です。