訪問看護を受けるには?利用開始までの4ステップと相談先を解説

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はじめに

住み慣れた自宅で療養生活を送りたいと考えたとき、心強い味方となるのが訪問看護です。しかし、いざ利用したいと思っても「最初にどこへ連絡すればいいのか」「どのような手続きが必要なのか」と戸惑う方は少なくありません。

訪問看護を利用するためには、まず主治医(かかりつけ医)やケアマネジャーに相談することが最短ルートです。看護師が独断で訪問を開始することはできず、必ず医師による指示や専門職による調整が必要となるためです。

この記事では、訪問看護の申請準備から実際の契約、サービス開始までの具体的な手順を解説します。

読み終える頃には、迷わずに最初の一歩を踏み出し、スムーズに訪問看護を導入できる状態になります。

訪問看護を利用するまでの全体フロー

訪問看護の利用開始までは、大きく分けて以下の4つのステップで進みます。

1.相談

ケアマネジャーや主治医、病院の相談窓口へ利用の意思を伝える

2.指示書の依頼

主治医に「訪問看護指示書」を作成してもらう

3.面談・契約

訪問看護ステーションのスタッフと面談し、契約を結ぶ

4.利用開始

ケアプランや指示書に基づき、看護師による訪問がスタートする


介護保険を利用する場合でも、医療保険を利用する場合でも、最初に行う相談と医師への確認というアクションに大きな違いはありません。

全体のスケジュール感としては、急ぎの場合で数日から1週間程度、通常は2週間前後をみておくと円滑に進行します。まずはこの流れを把握することで、心理的なハードルを下げて準備に取り掛かりましょう。

最初のアクションは現在の状況に合わせて選択を

訪問看護を受けたいと考えたとき、どこに相談すべきかは現在の療養状況によって異なります。自身の状況に合わせた最適な窓口を選択してください。

すでに介護保険を利用している場合

すでに要介護認定を受け、担当のケアマネジャーがついている場合は、ケアマネジャーへの相談が最短です。ケアマネジャーは利用者の状態を把握しており、現在のケアプランに訪問看護を組み込むための調整を一手に引き受けます。

入院中の場合

現在入院中で、退院後すぐに訪問看護を利用したい場合は、病院内の地域連携室やソーシャルワーカーに相談します。退院支援の一環として、病院の医師と地域の訪問看護ステーションが連携し、自宅に戻ったその日から看護を受けられるよう準備を進めることが可能です。

通院中や急ぎで検討している場合

介護保険をまだ申請していない、あるいは通院のみで生活している場合は、かかりつけ医(主治医)に直接相談します。また、近隣の地域包括支援センターも有効な相談窓口です。地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口であり、介護保険の申請代行や適切な専門機関への橋渡しを行っています。

訪問看護指示書の発行を主治医に依頼する

訪問看護を開始するにあたって、法的に絶対に欠かせない書類が「訪問看護指示書」です。

訪問看護は医療行為や療養上の世話を伴うため、看護師や准看護師が独自の判断でケアを始めることはできません。保健師助産師看護師法などの規定により、必ず医師の診断に基づいた具体的な指示が必要と定められています。

主治医への意思表示

主治医に対して「住み慣れた自宅での療養を希望している」「看護師によるサポートを受けたい」という意思を明確に伝えてください。医師が訪問看護の必要性を認めることで、訪問看護指示書が発行されます。

この指示書には、病名や症状、点滴や処置の内容、リハビリテーションの指示、緊急時の対応などが細かく記載されます。この書類が訪問看護ステーションに届くことで、初めて看護師は法的に守られた形でケアを提供できるようになります。

訪問看護ステーションとの面談と契約の進め方

相談と指示書の準備と並行して、実際に自宅へ訪問する訪問看護ステーションを決定します。

ステーションの選定とアセスメント

ケアマネジャーや医師と連携し、地域の訪問看護ステーションを選定します。ステーションが決まると、管理職や担当の看護師が自宅を訪問し、利用者本人および家族との面談を行います。これを通所・訪問介護用語で「アセスメント」と呼びます。

この面談では、本人の現在の健康状態、日常生活の動作(ADL)、住環境、家族のサポート体制などを細かく確認します。

契約と最終確認

アセスメントの内容に基づき、提供されるケアの詳細や訪問スケジュールが決定されます。契約時には以下の項目を必ず確認してください。


  • 訪問日時:週に何回、何曜日の何時に訪問するか
  • 緊急時の連絡体制:夜間や休日に体調が急変した際、どこに電話をすればつながるのか(24時間対応体制の有無)
  • 料金体系:自己負担額の目安と支払い方法

これらに合意した上で契約書を取り交わし、正式な利用手続きが完了します。

スムーズな利用開始のために準備しておくべきもの

契約から初回訪問までを円滑に進めるために、あらかじめ以下のものを揃えておくと事務手続きや情報共有がスムーズになります。

必要な書類・備品

  • 保険証類:健康保険証、介護保険被保険者証、負担割合証(お持ちの方は医療受給者証など)
  • お薬手帳:現在服用している薬や副作用の履歴を確認するために必須です
  • 印鑑:契約書の取り交わしに使用します

物理的な準備

  • 看護スペースの確保:処置を行う場合、ベッド周辺に看護師が動けるスペースがあるか確認します。また、手洗い場を借りることがあるため、タオルの配置なども検討しておくとスムーズです。
  • 鍵の受け渡し:独居(一人暮らし)で、利用者が玄関まで開け閉めに行けない場合は、キーボックスの設置や鍵の預かり方法について相談しておく必要があります。

要望の整理(メモの作成)

本人や家族が「どのような生活を送りたいか」「何に困っているか」をメモにまとめておきましょう。 「お風呂に一人で入るのが不安なので手伝ってほしい」「床ずれができないように管理してほしい」「最期まで家で過ごしたい」といった具体的な要望を初回の面談で伝えることで、より精度の高い看護計画が作成されます。

まとめ:まずは身近な専門家への相談から始める

訪問看護を受けるためには、自分たちだけで悩まず、必ず医師やケアマネジャーといった専門職を介在させることが鉄則です。彼らは医療と介護を繋ぐプロフェッショナルであり、適切な手続きを代行・助言してくれる存在です。

1.ケアマネジャー、主治医、または地域包括支援センターに相談する

2.医師に訪問看護指示書の発行を依頼する

3.ステーションと面談・契約を行う

4.保険証やお薬手帳を準備し、要望を伝える


このステップを順に踏むことで、最短で数日から1週間程度でサービスを開始することができます。まずは身近な相談窓口へ「訪問看護を検討している」と伝えることから始めてみてください。

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参考サイト